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アイソタクチックポリプロピレンの加熱処理による融解挙動と構造・形態変化
- 投稿・発表年月
- 2018年12月
昇温中の時分割X線測定、融点近傍で短時間熱処理された試料の結晶構造と形態観察により、20 K/minの冷却速度で溶融結晶化したアイソタクチックポリプロピレンの構造変化を明らかにした。5 K/minでの昇温時にDSCで高融点ピークが出現したが、α2晶に特有な反射は明確でなかった。α2晶は、熱処理中に再組織化がほぼ完了した高融点試料においても少量成分であった。これらの結果は、α1晶ラメラの厚化が再組織化の主なメカニズムであることを示している。ラメラの厚化は小角X線の中心散漫散乱の増加を伴い、ランダムな位置で厚化が生じてラメラの配列の乱れを招いたことが示唆された。160 ℃以上で急激に増大した長周期は上記の再組織化の後も維持された。
- 発表会、掲載誌
- 次世代ポリオレフィン総合研究Vol.12 2018年12月、108頁
- 発表先、出版社名
- 日本ポリオレフィン総合研究会 三恵社
- 発表者、執筆者
- 田頭克春a,丸山真範a,水谷容子a,梶岡寛a,坂井和彦a,岡田聖香b,彦坂正道b,aサンアロマー株式会社,研究開発本部,b広島大学,大学院総合科学研究科